こんにちは。週末はりきゅう治療室さとうの佐藤将和です。
前回は針治療って痛くないの?ということで、針の太さや長さについてでした。
今回は針とセットでついている針管(鍼管)というものを紹介します。
これが鍼管です。
こんな感じで針とセットです。
なんのためにあるのかというと、
①針の安定
②皮膚の痛みの軽減
のためにあります。
こんな風に使います。
自分の足ですみません。
針にもいくつかの刺し方があり、鍼管を使わず刺す方法もあります。
しかし鍼管を使うと、針がブレずに皮膚の痛みが少なく刺せるということで、日本の針治療ではこちらが主流です。
皮膚には痛みを感じるセンサーがありますが、皮膚全体にあるわけではなく、その場所は細かく点在しています。その場所のことを痛点といいます。
この痛みセンサーに刺激が入ると痛みを感じるのです。
皮膚には他にも圧迫されたり、温度を感じたりすると反応するセンサーがあります。
痛みセンサーだけが刺激されれば痛みだけを脳が認識しますが、他のセンサーも同時に刺激されると、様々な刺激が同時に入力され、痛みを感じにくくなります。
鍼管によって針を刺す部分の周囲を圧迫することによって痛みを感じにくくすることができるのです。
長い年月をかけて人に合わせて針という道具も進化しています。
鍼灸師や針を作る人たちの試行錯誤が現在の工夫された針を創り上げています。
前回の針の太さと合わせて道具としての痛みを軽減する工夫でした。
次回は針を刺す時の施術者の工夫の話をする予定です。
お楽しみに!
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